憎たらしい我が子

母と息子の365日

中学受験のはじまり

 

息子が「中学受験したい」と言い出したのは小学2年の秋。

きっかけは学童で一緒だった6年生が受験をすると聞いてきた事でした。

私たち夫婦は受験なんて高校受験のみで、お互いに勉強は皆無。

入れる学校にできる範囲で努力して入ったので、受験と言っても大した勉強はせず。

 

中学受験で想像するのは、Nの文字が入った青いバッグを背負いながら

電車に乗って遠くまで勉強しに行っている、お金持ちの子がやっているイメージ。

(まー、私が幼い頃の印象ですが、、)

 

我が家はいたって普通の家庭なので、果たして本当にできるのか?

と言う疑問がまず湧いたのと、何するんだろう??と言うところからでした。

 

塾に入れなきゃいけないのは分かっているものの、

入塾テストがあるなんてこの時まで知りませんでした。

なので、入塾テストを受けるとこから始まります。

保育園時代のママ友に相談し、中学受験塾は主に4つあることを聞きました。

 

 

色々聞いた末、我が家は下記3塾のテストを受けに行きました。

 

3つとも合格をもらいましたが、夫と息子がSAPIXが良い!と言うので

SAPIXへ入塾することにしました。(私的には日能研が良かった、、)

 

 

そんなこんなでSAPIXにて受験勉強が始まったわけです。

入塾テストの点数でクラスが決まるのも親子初めての経験。

6クラス中上から2番目のクラスに決定しました。

ここまでは良かったんです。本人も喜んでたしね。

 

ここからが大変で。本人も早々に根を上げていました。

後々の後に調べて分かった事ですが、SAPIXに入る前に公文やらそろばんやらを

習っているお子さんが大半らしく、息子も5歳からZ会をやってはいましたが、

分量とスピードが月とすっぽん。あっという間についていけなくなりました。

(テストを受けた時が頭脳のピークではないかと。。)

 

同時に4歳から習っているスイミングクラブから選手コースの誘いも受け、

勉強したくないと言うのもあったんでしょうけど、3ヶ月在籍して退塾しました。

入塾金3万はもったいないな、、って気持ちは正直ありましたが、

この後何百万と払わなければならない事を考えると、早めに決めて良かったなと。

 

SAPIXの何が大変かって、まず授業のスピードがとてつもなく早い。

理解するとかしないとかの次元ではなく、理解していることが前提なので

先生に質問なんてできません。理解不足は家でサポートするんです。

インテリ夫婦なら良いですが、学もなければフルタイムで働いてもいるので、

持って帰ってくるテキストをバラしてコピーして反復させてが精いっぱい。

 

教えてと言われても解説がシンプル過ぎて、こっちの理解が追い付かない。。

夫に至っては「なんでこんなことやらせるの?中学受験で必要なの?」

なんて「必要だからやってんでしょーが!」としか返せないような事を言い出す始末。

中学受験と言う未知の世界に迷い込んだことを、すこぶる後悔した3人でした。

 

通塾中たった1回だけ、入塾して間もない頃に状況確認のお電話をいただきました。

「何かお悩みがあればいつでもお電話くださいね」と言ってくれましたが、

その「悩み」がなんなのかもわからない状態だったので、

電話をすることは一度もありませんでした。辞める時くらいかな?

 

まーとにかく大変な印象しかなく、先生も冷たいし、クラス格差もひどい。

上位クラスと下位クラスでは、担当する講師自体も変えているようで。

一番下のクラスでは「ここは君らには関係ないから飛ばして―」

と言って教えてもらえないものの、組み分けテストではしっかり出るそう。

なので一度下位に転落もしくは最初から下位スタートだと、

浮上するには個別指導を付ける以外、道は拓かないわけです。

今改めて思い返しても、すごいシステムだなって。

 

入塾してしばらくすると保護者会がありました。

多分、、1回目の組み分けテストの後だったかな。。4月だった気がします。

保護者会には200人以上が来場し、立ち見まで出る始末。

まだ3年生なのにこの熱意に圧倒されてしまった記憶があります。。

(ここのSAPIXがとりわけ大規模校舎だったと言うのもあります。)

 

上位クラスの担当講師がそれぞれの科目について、どんなことをやっているのか、

生徒はどんな雰囲気かを代わる代わる説明してくれていました。

下位クラスはと言うと、まずは基礎から見直すようにと言う説明のみされていました。

 

ひとしきり授業の説明が終わった後は、校舎長より3つのお話がありました。

へぇ、もう決めなきゃいけないんだ。しかも御三家って何?

野口五郎西城秀樹郷ひろみ?なんてふざけた事を考えながら、

とりあえずメモメモメモ。気付けば周りもメモメモメモ。

帰宅して調べましたが、御三家って神奈川と真打(東京)があるみたい。

神奈川御三家って変な響きだなって、どうでも良いんですが

ようは日本を代表する高偏差値帯の学校のことみたいです。

東大を目指すならここ!みたいな感じ?

 

どうやらSAPIXはこういった高偏差値帯の学校への合格率がトップの塾らしく、

だから御三家を見学って言ってたんだなって。

そんなこんなで、色々とびっくりするような経験をさせてもらったSAPIXですが、

3ヶ月と言う短い期間で終了となりました。

あのまま辞めずに続けても、息子が御三家に入れることは100%なかったので、

早々に辞めて正解でした。紙に埋もれて窒息死したと思います。

 

この後、息子は日能研にて再スタートを切ることになります。